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次回の課題本

本のキュレーター勉強会、改め東京HONZの(この事情はこちらを参照)次回課題本、こちらになりました。 ずっと出版が楽しみだった本で、ちょうど今、週刊SPA!に書評が載っています。ミドリさんとカラクリ屋敷作者: 鈴木遥出版社/メーカー: 集英社発売日: 201…

『君は隅田川に消えたのか』

版画家・藤牧義夫。美術史においてさして有名な作家ではないが、本読みの方なら、もしかしたら洲之内徹のエッセー、『気まぐれ図書館』シリーズの「中野坂上のこおろぎ」、「夏も逝く」、そして同シリーズの絶筆となった、「一之江・申孝園藤牧義夫」で取り…

『ご先祖様はどちら様』

実は高橋秀実さんの本は、おそらくほとんど読んでいる。しかしながら、経験的に言えば、その面白さを人に伝えるのは実はなかなか難しい。面白いよ、と言って直接本を読むことを勧めれば、大抵の人はすごく面白かった、と言ってくれるのだが、どう面白いのか…

『乾燥標本収蔵1号室』

先日、飲んでいる最中に電話が鳴り、某誌編集者から、いきなり翌日締切りで書評原稿を書いてくれ、と言われてしまった。うっかりして、依頼を忘れていたらしい。そのとき読んでいたのがちょうどこの本。乾燥標本収蔵1号室―大英自然史博物館 迷宮への招待作…

『ハウス・オブ・ヤマナカ』

科学ノンフィクションを除いて、日本のノンフィクションは、世界的に見て非常に優れていると思う。一般書であっても、取材によって得られた事実や史料の扱い方が誠実で、読者が作品の背後にあるそれらの事実まで、リアルに届くことができるからだ。乱暴な言…

週刊文春4月7日号 今週の必読『鯨人』

友人と開梱予定の山の畑で木の根を掘っているとき、携帯が鳴った。 週刊文春の「今週の必読」を書いてくれ、とのこと。書評に関しては営業をしたことがないので、びっくりする。編集者の方が提案した本は『鯨人』。前回の「本のキュレーター勉強会』で紹介し…

『かぜの科学』

(副作用を伴いつつ)症状を和らげる薬はあっても、風邪を治す薬は今のところない。昨年出た『代替医療のトリック』という本には、エキナセアというハーブに、ほぼ唯一、少し効果がある、というエビデンスが見いだせるとあったはずだが、本書ではより改良さ…

妄想かもしれない日本の歴史

きっかけは、『信長革命』。第一回本のキュレーター勉強会で、東えりかさんが「一押し」として紹介して下さって読むが、なるほど面白い。桶狭間の戦いの奇襲や長篠の戦いでの鉄砲三段撃ちなどのいくさの天才ぶりや、エキセントリックな気性など、個人として…

男子食堂5月号、表紙の調理とスタイリングをやりました。

男子食堂 2011年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2011/03/19メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見るいままで他誌の別冊扱いだった『男子食堂』。正式な創刊号。 物流の不安、紙不足、不安定な印刷所稼働とい…

気になる本

一番はこれ 『ゲーデルの定理 利用と悪用の不完全ガイド』 トルケル・フランチェン著 田中一之訳 amazonにまだ上がっていないので、bk1で。 タイトルにやられました。高いけど、多分タイトル買い。そもそもゲーデルの不完全性定理って、(私を含めて)よく理…

「ザ・インコ」の世界

ザ・インコ&オウム―コンパニオン・バードとの楽しい暮らし方 (ペット・ガイド・シリーズ)作者: 磯崎哲也,木下隆敏出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2000/08メディア: 単行本 クリック: 50回この商品を含むブログ (3件) を見る3年前、私は部屋を探してい…

『閃け! 棋士に挑むコンピュータ』

閃け!棋士に挑むコンピュータ作者: 田中 徹,難波 美帆出版社/メーカー: 梧桐書院発売日: 2011/02/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 341回この商品を含むブログ (16件) を見る 昨年10月、清水市代女流王将(当時)とコンピュータ将棋…

『純減団体』書評

年明け早々、極めて印象深い、奇妙な本に出会ってしまった。 純減団体−人口、生産、消費の同時空洞化とその未来posted with amazlet at 11.01.26近藤修司 新評論 売り上げランキング: 158531Amazon.co.jp で詳細を見る 本の題名にもなっている「純減団体」と…

『警察の誕生』 書評 本のキュレータ 勉強会

近代以前、国家運営のコストは極めて抑えられていた。もちろん警察も例外ではなく、末端警察官は薄給にあえぎ、膨大な仕事に翻弄されていたという。本書は、和洋を問わず、まずはそんな警察官たちの実態が語られる。江戸時代、薄給の下級官吏たる同心は、膨…

本のキュレーター勉強会

成毛眞さんを講師とする「本のキュレーター勉強会」に参加できることになりました。書評をアップするブログが必要、ということで、2回だけ書いて2年近く放置していたこのブログを復活させます。2002年から書評めいたことを書いていますが、実は書評という…

著者インタビュー タイツくん 松岡宏行さん(後編)

今、「テープ起し」を整理し終わったのですが、松岡さん、ほんとうにいいこと言ってますね。 「出資者募って、都心にオフィス構えて、やがて上場して、○才でリタイアしてあとはお金に働いてもらって…」みたいなその場で蹴り倒したくなるような戯言をのたまう…

著者インタビュー タイツくん 松岡宏行さん(前編)

タイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム作者: 松岡宏行,高橋潤(絵)出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2009/05/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見るタイツくん 哀愁のジャパニーズドリーム週刊SPA!…